Irul (Malayalam/2021)をNTFLXで。
仕事を忘れるためケータイを持たずバカンスに出かけた男女。山中で車が故障してそばにあった大邸宅に電話を借りるために入る。迎えた男は妖しい雰囲気を湛えている。男はケータイを持たず、屋敷の固定電話は断線している。選択の余地なく2人は朝までそこで我慢しようとするが、電気が消えたため地下のヒューズを見に行ったところ異変が起こる。最初は超常現象ホラー風に始まり、異常心理クライムものとなって終わる。終わってから考えればあり得ない行動・ロジカルではない展開などが山のように出てくる(だからほとんどのレビューは辛口)のだが、見ている最中の緊張感はただものではない。またカップルの男をクライム小説を書く著述家、女を有能な弁護士としたことにより、若い女性の連続殺人の深層心理を巡る3人の議論になる。そのぐるぐる回る長回しシーンはビジュアルな面での見せ場。そして2人の男がお互いを殺人鬼と主張し始め、女は2人の主張のどちらが真実かをジャッジする立場に追い込まれていくが、錯乱させる怪しい証拠や自身の感情的な同様により冷静に事実をつけ合わせて判断する余裕をなくす。