Valley of Saints (kashmiri/2012)をDVDで。
邦題は『聖者の谷』。これでカシミーリー語映画で3本目。シュリーナガルのダル湖に暮らす2人の青年。アフザルは白皙の肌とつながった眉の典型的カシミーリー。グルザールは浅黒い肌の小柄な男。ダル湖の観光ボートの船頭やその他の雑役をして暮らす。グルザールはボートの扱いから泳ぎまで達人で、湖と共に暮らす男。2人はこの地での生活に見切りをつけインドに出かけようとしていたが、デモ隊と治安部隊との衝突で死者が出たためカーフューが敷かれ、足止めを食らう。ソーポーレー出身だが米国帰りの女性アシファはダル湖の水質調査を行うためハウスボートに滞在する。この背景から洒落にならない展開を予想してガクブルだったけど、大流血は起きず、また『カシミールのふたり ファヒームとカルン』みたいな方にも行かず、物語は環境問題へと進んでいく。これまでしきたりとしてやってきたことが環境破壊を巻き起こす、それは切迫する人権問題と並行して考えられなければならないというメッセージ。2人が夜間にやっていた危ない仕事は何だったのか。ここでの聖者とはカシャプ仙人のこと。