②Afternoon Clouds(2017)も初上映。邦題『アフタヌーン・クラウド』。
最もエレガントでドラマ性のある一作。ムンバイの海を間近に望む部屋。猫を飼う初老の未亡人カキ。住み込みで料理などの手伝いをするネパール人マールティ。二人はヒンディー語で会話。鉢植えの花が開花するが、花は2日しかもたない。カキの夫も園芸好きだったと語られる。床にマットを敷いて寝るマールティ。サパンという男の後ろ姿。船がムンバイに寄港したので会いにきた。二人の会話はおそらくネワール語。膝に痛みがあり足を引きづって歩くマールティ。二人は故郷でのように米を食べられないことを嘆く。共同住宅のパブリックスペースに佇む二人に退けと命じる男。アフリカ土産の絵葉書。英語の詩。立ち去り際に一緒に来ないかと誘うサパン。そこに消毒の煙が立ち込め、サパンの姿は煙の中に消えていく。ラジオからガザルの音楽(kaahe ko nehaa lagaaye)も忍び入ってくる。カキは昼間から窓を開け放してベッドに横たわる。そこにも消毒の白煙。夜になってから起き上がるカキ。午後に見た夢の中で雲が家の中に入ってきたと。夜になり風の勢いが増す。