フォロー

Nerrukku Ner (Tamil/1997)をDVDで。 

古色蒼然としたファミリー愛憎映画だった。マドラス・トーキーズ製作だが同じ年の『ザ・デュオ』とは雲泥の違い。監督のヴァサントは消えたのだろうと思って調べたら2021年アート映『シヴァランジャニとふたりの女』で結構成功してるようなのだ。一時の気の迷いでの浮気を夫が馬鹿正直に告白したせいで仲たがいし別居状態の夫婦、妻と夫それぞれの弟をヴィジャイとスーリヤ(デビュー)が演じる。当初の夫婦間の諍いのところまでは繊細さがあったが、ツインヒーローが登場してからは彼ら相互の憎しみに無理があり、表現方法が稚拙。それとヒーローたちとそれぞれの恋人たちのトラックに蛇足感があり、プロット構成も雑。さらにそこにマニヴァンナンとヴィヴェークの無関係なコメディ・トラックが挿入される。すべてのエピソードの連結が数珠つなぎ風で垢ぬけない。暗いバックでシルエットラインに光を当てられた人物が浮かび上がり、全体的にはソフト・フォーカスという映像の美学は懐かしい。思わせぶりに登場するプラカーシュ・ラージとタライヴァサル・ヴィジャイの警察官はほとんど見せ場なく終わる。

ログインして会話に参加
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。