Homebound(Hindi/2025)をNTFLXで。
オスカーのショートリストに残ったと聞いて。パンデミックで生活を破壊されたり、失わなくてもいい命を失った無数の人々の中のダリトとムスリムの若者二人の運命を描く。舞台は明示されないが、MP州ボーパールやその周辺で撮られていて、エンドロールに詳細なロケ地リストがある。『サントーシュ』と同じ匂いのする、北インドの田舎町の気が滅入る閉塞感。10分ほどのところでの警察の高官の邸宅だけが不釣り合いなほどに優雅さを誇っている。悲劇の行き先が何となくつかめてくる後半よりも、前半の閉塞が辛い感じで何度もストップしてしまった。ダリトの方の青年が、警察官に応募するのに、クオータが使えるところをわざわざ一般枠で応募するとかそういうことが可能なのかと唸ってしまった。アーダールカードにはそういう情報は入っていないんだ。スーラトのシーンでは『人間機械』の記憶がまざまざと蘇る。繊維業界末端の非人道的な労働環境でも働けば故郷に家が建つのか。最後に届く手紙のシーンは、今一つ消化できなかった。やはりハイコンテクストで、評論家がクィア映画と誤読しているのを目にして吃驚。