Paradise(Malayalam/2023)をNTFLXで。
印・スリランカ合作、監督はシンハラ人、メイン演者はマラヤーリ、製作はマドラス・トーキーズ。劇中の言語は他にシンハラ、英語、タミル、ヒンディー。英語字幕で鑑賞する前提の作りに思える。白人がケーララに対するのと同様に、上から目線でスリランカに対するマラヤーリ夫婦。どちらもインテリ。経済恐慌下のスリランカを旅するのは応援になる、それに安上がりだし、という夫。中央高地のラーマーヤナ関連の景勝地をガイドと周り、ヘリテージリゾートに泊まる。2人の客室に強盗が押し入り、電子機器を根こそぎ奪う。警察に捜査を依頼したところから暴力の結末まで転落。ヴァールミーキ版より裏返しラーマーヤナに馴染んでいるこちらにとっては、夫が嫌なラーマ、妻が実力で不正を正すシーターだと自然に思えてくる。思わせぶりに鹿が現れるシーンもあるし。警察がアレなのはインドだけじゃなく南アジア共通。スリランカのインド・タミル人を描く映画を始めて観たかも。スリランカ人にとっては屈辱的でもあるラーマーヤナを同国人が完全に受け入れ(たことに)て商売の道具にしているところが胸に痛い。