Ekka (Kannada/2025)をオンラインで。
前日のVaamanaがアレすぎたんで、とてつもなく素晴らしく思えてしまう。初めて見たユヴァ・ラージクマールは本作が実質的に第二作目という。見た目はもっさり平凡だが、カンナダの平均値からすると華がある方か。これもまたアンダーワールドもので、田舎からやってきた純朴な若者が大都会バンガロールの洗礼を浴びて、都市の文化や豊かさを享受する前に犯罪組織に絡めとられ、ご都合主義的な身体能力の高さから、たちまち若頭に上り詰めるというもの。多少工夫したのは、田舎でも人を騙すことが横行している現状を描いたこと、ツインヒロインがどちらも冷蔵庫に詰め込まれなかったこと(しかし似すぎて見分けがつかない)か。バンガロールのメインの舞台はシヴァージーナガラか。00年代には一応ヒーロー役だったアーディティヤがキレ者風の警察官としてカッコつけて登場するが、不発気味。最終シーンなんて自分じゃ手を汚さずに主人公の復讐にタダ乗りしてマフィア一掃を図るとか、カッコよくない。ラージクマールへの言及は懐メロソングを流すぐらい。リードペアがベナレスで別れ別れになる理由の説明なし。