Elumale (Kannada/2025)をオンラインで。
2004年を舞台にセーラム出身タミル人富裕家庭の女子とチャーマラージャナガル出身の孤児のドライバー男との恋愛とその逃避行を描く。二人はマイスールで出会ったので女子のほうがカンナダ語も喋れる。しかし少なからぬタミル人が登場してタミル語で喋るのでカンナダ語の字幕がつく。男は駆け落ち決行の日もウーティーに行く行楽客にチャーターされていて、帰りが遅くなり、しかも途中の山道で猪をはねてしまうトラブルで、恋人と合流できない。女子は仕方なくセーラムからММヒルズ行きバスに一人乗る。追う親族、そして同じ夜にММヒルズ森林からスリランカに渡ろうとする人物、それを支援する元LTTE、暴力的な警察官、特殊部隊隊長、これらの人々の運命が夜の大森林で交錯する。遠くチェンナイで電話を待つあの人も。ハイパーリンク映画だけどお洒落では全くない。『尋問』で見たあれ、『囚人ディリ』で見たキャラ、『Kaadhal』で見たプロットがあるが独創的。2023年に建立されたマハーデーシュワラ像がタイトルロールに現れるがそれ以上の神懸かりはなし。地名をいちいち追いたくなる。