Rekhachithram (Malayalam/2025)をオンラインで。
タイトルは「レーカの写真/映画」とも、「線画」つまり「犯罪捜査のためのスケッチ」ともとれる。実業家の奇妙な自死の現場から何十年もたった人骨が出土する。実業家の最後の告白から彼の犯罪には3人の共犯がいたことが分かる。その一人で、最も成功しているアリス・ジュウェリーの社長ヴィンセントは露骨に捜査を妨害する。その白骨化遺体の主のレーカは1985年のマラッパッカラで行われたバラタン監督マンムーティ主演の映画に修道女役でエキストラ出演していた若い女性だった。マ映画の伝統というか何というか、スリラーとしての捻りやトリックはほとんどなく、地道に捜査を進めていって真相に至るという作劇。だいたいマノージKジャヤンが出てきたところで悪い奴というのはダダ洩れだし。クライムの形を借りて何か別の訴えたいものがあることが分かるのでそこに文句はない。1980年代のマ映画黄金期の映画界へのノスタルジーで横溢したストーリーで、その時代を生きた映画界セレブが何人も登場する。最も中心的なKathodu Kathoramはディスク持ってる、観ないと。