They Call Him OG (Telugu/2025)を川口市スキップシティで。 

スジートとは相性が悪いし、PKだし、期待値低めで。敗戦後の日本を支配したヤクザとそれに対抗した侍軍団。ヤクザは侍を皆殺しにするが、一人逃れたのがインド人の弟子オージャス・ガンビーラだった。OGはいいギャングのサティヤ・バーイに引き取られムンバイに赴き、実子同然に育てられるが、サティヤの長男を殺めたことで家を去る。マドゥライの女性と結婚し平穏な日々を過ごすが、サティヤの危機に再びムンバイに現れ対立するギャングたちと武闘し、勝利して去る。筋らしい筋はこれだけ、全編ひたすらパワンのイキり芸と大音響をバックにした殺戮。日本刀を雑に使ったアクションは面白いと言えば面白いが同じ繰り返しが多くダレる。パワンはえらくスリムになっていて、今年のクンブメ―ラーで見た姿とは別人みたいだが、AI加工でもしているのか。しかしパワンの肥大した自我に寄り添ってやりたいことを全部叶えるような監督はさすがにテルグでもあまり残ってなくてスジートは最適解だったかもしれない。一番出番の多かった日本人シンゾー役はタイ人のバイロン・ビショップ。

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They Call Him OG (Telugu/2025)を川口市スキップシティで。 

冒頭に流れた政治家パワンの礼讃ビデオ(字幕なし)は、本編ではなく勝手についてきたものらしい。KGFやジェイラーのBGMを無断で使っていてどうかと思った。誰が作ったのか。パワンの黒澤愛や三船愛は知っているけど、1世代若い監督は、おそらくもう少しポップなもの、たとえば『BLEACH』(久保帯人)や『ドラゴンボール』などの影響で日本に親しんでいるのではないかと、見終わった後に若い人から教えてもらった。まあ影響の源が何であれ、あの日本は並行世界のものだが。1970年代の描写にしてからが、なぜかアンバサダーみたいな車が走ってたし。まあ、インド人映像作家に考証の2文字はないのだろう。スジートの嫌いなところは、支離滅裂なものを作っておきながら、金だけはやたらかけていて、杜撰な手抜き仕事をしている意識は自分では多分ないのだろうという点。もちろんそれが強みでもあるのだが。

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