Varnyathil Aashanka (Malayalam/2017)をオンラインで。
一連のKUBOを潰すシリーズの中では一番古いけど、例によって荒くれの役作りは完璧。2010年代前半のとっちゃん坊や風から苦み走った中年へのイメチェンはもしかして本作がきっかけだったか。こないだ見たPada (22)やChaaver (23)と同じく悪事を企む集団のリーダー格なんだけど、その悪事がしょぼいので救われる。にしてもマ映画伝統の助走の長さよ。4人組のそれぞれの事情、ダヤランの導入などで1時間近くを使う。しかしシッダールト・バラタン監督の演出は巧みで、飽きさせない(ただ、早く本題に入って欲しい感はあって焦れる)。KUBOがトップでクレジットされるものの、後半からはスーラジが美味しいところを全部さらった。舞台はトリシュール近郊で、北部ではないけど、Eeda(18)やChaaverと同じく2つの政党の激しい対立がバックグラウンドで、実際人死にもでる。辺鄙な場所の宝石店はシュールだが、ケーララならありうる。タイトルロールのTholpavakoothuは実在する芸能。アーティストのクレジットもされる。