Anbanavan Asaradhavan Adangadhavan (Tamil/2017)をオンラインで。
シンブが一番肥えていた頃のもの(ただし翌年のChekka Chivantha Vaanamではあまり気にならなかったが)。全体的にドヨンとかったるい。よくこんなものにシュレーヤーとタマンナーが出演をオーケーしたもんだ。女に惚れて足抜けしようとしたギャングが最後の人仕事で捕縛され、脱獄したのはいいが女のもとには戻らずドゥバイに高跳びしてその地でドンとなる。しかし30年後の彼はチェンナイで暮らしていたところで若い女に惚れる。前半はレトロなマドゥライギャング映画のパロディー、後半はほとんどつながりのない老人と若い女のロマンス。主人公の名前すら変わっている。シンブの弛みきった外見から老人ロマンスに舵を切ったのかと思えるほどだが、終盤に今度は変に風呂敷を広げていって、どうすんだこれと思っていたらPART2の文字が出て引っくり返った。しかしこれは絶対に後半は放棄されていると思う。ストーリーはあり得ないレベルで崩壊してるけど、画面のビジュアルのグラフィックなセンスは色んなものを先取りしてた。