Manam (Telugu/2014)をDVDで。
封切り時に自主上映で見て以来の10年以上ぶりの再鑑賞。ともかく陽だまりの暖かさだけを画面に閉じ込めたような一作で、イエローを基調にしたビジュアルがそれを補完している。出番はそう多くはないANRがキーとなっていて、逆にそれがなければ面白くもなんともない、ふわふわしたロマンス。むしろANR演じたチャイタニヤのこれまでの人生を知りたいところではある。それにしても、ANRがこの世を去る時、まさにテランガーナがAPから分離しようとしていたわけで、その心中はいかばかりだったかと思ってしまう。そして冒頭で結構な尺を使って描いたクリシュナヴェーニとラーダーモーハンの不和はその後現実のものとなってしまった。またナーガ・チャイタニヤは本作でもあまり難易度の高くないちゃらちゃらヤングの役柄を与えられていたけど、それでも2人の人格の演じ分けが充分とは思えなかった。アキルは精一杯にカッコよく演出されていたけど、その後も鳴かず飛ばずだし。ナグさんがいい具合に枯れていくことができない訳だ。DVDオマケのプロモ動画ではスマントトスシャーントも交えた座談会の様子も収録。