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HIT: The Third Case (Telugu/2025)を川口スキップシティで。 

どえらいバイオレンス映画ということだけしか知らずに見た。例によってナーニにはデビュー当時のお気楽好青年のイメージがちらついて、どうも乗れず。回想シーンがカシミールで、サウスのカシミールものらしく現地人はゴミ扱い。その後ビハールのナクサル猖獗地に行き、見通しのいい大平原でのナクサルの襲撃の描写にオイオイとなる。その後ジャイプルでもひと暴れ、最終的にアルナーチャル・プラデーシュに行く。ダークウェブに入り込むために猟奇殺人を犯したのを咎められて、被害者は無辜の一般人ではなくその辺を泳いでる極悪人だというあたり、大雑把。ヒロインを贄としてヒーローの活躍の動機づけにする手法を取らなかったのは良かった。しかしロマンス描写はへんてこだった。贅沢な悪役はプラテーク・バッバルで、極端に嗜虐的なサイコパスという設定だが、主人公の頃しか他の方がバラエティに富んでいて、芸術点が高いというのがどうにも。しかし満身創痍で結構な致死傷だろうものを追いながら身体能力が向上していくかに見える主人公は絶対死なないという安心感はある。

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まあともかく、ビハールのナクサライトとダコイトを混同してるとしか思えないあの描写はどうかと思う。それから快楽殺人のサイコパスだと思わせた犯人が結局回春剤を作るビジネスに繋がっていたというの、その繋がりの描写が雑だった。リアルな世界に問題はごろごろ転がってるのに、何かというと悪魔教を出してくるのは怠惰としか思えない。カールティには期待したいが、結局同じ繰り返しだったら嫌だな。それから主人公の身体ダメージに対する反応が、最初は現実的(刺されたらナイフを抜こうとするな)だったのに、クライマックス近くでは非現実的な無双になったのもどうかと思う。そのクライマックスで同じところを2回ぐらい刺されてなかったか。編集ミスで同じシーンの異テイクが使われたのかと思った。

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