177席がほぼ埋まる大盛況。最初から最後まで応援上映。ローケーシュの『ヴィクラム』、カールティク・Sの『ペーッター』をはるかにしのぐイカれまくったファンボーイ映画だった。イカれた映画をイカれた観客が祝祭とする。ストーリーはあってないようなもので、18年間服役していた元ドンのレッド・ドラゴンことAKが、息子を一目見るために出所してスペインに赴き、それに伴い現役のギャングたちとの間での争いが再燃するが、常に上手を取って敵対者を順繰りに潰していくというもの。ビジュアル的には『マーク・アントニー』の終盤の大騒ぎを冒頭からずっとやり続ける感じ。ストーリーが予定調和の凡庸である代わりに、意外性のキャスティングで細かく驚かせてくる。シムランは最初ナミタ―かと思った。プラサンナ―は無駄遣い。Darkkey Nagarajaという人は初めて知ったけど、あまり効果的とは思わなかった。ジャッキー・シュロフの吸引器で笑気ガス吸ってるドンは何のパロディーなのか。懐メロがモリモリだったけど、やっぱ一番アガったのはVedalamのもの。