Shivaji Surathkal: The Case of Ranagiri Rahasya (Kannada/2018)をオンラインで。
ここのところ納税仕事めいた鑑賞が多かったけど、これは本当に面白かった。アガサ・クリスティーの超有名ミステリからアイディアをいただいていることは途中で何となくわかり、謎解きの面白さは特になかったけど。回想部分をマイスール、現在部分をケーララ州境(黒魔術といったらケーララだから?)としているのが新鮮。主人公がマディケリに行けと言われて嫌がるのだけがよく分からなかシーヴァージ・サラトカルが特別にエキセントリックな人物として造形されたのはそれ以外の登場人物から目を逸らさせるためか。何だかラメーシュがバラクリに見えて仕方がなかった。悪い奴がテルグ語を母語としていることは意味があるのか。冒頭ソングAPARICHITAのビジュアルは本当にいい。フラッシュバックの挿入の仕方も混乱させることなく、また捜査するシヴァージ自身がだんだん妄執に捕われていく様の演出も巧い。聾唖の女性黒魔術師のエピソードだけは不発感あり。劇団員のシーンの場所はシャンカル・ナーグ劇場なのか。