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Malaikottai Vaaliban (Malayalam/2024)をオンラインで。 

予備知識なく見始めて、なんじゃこの無国籍はと思い始めたところで、リジョー作品だったことを思い出し納得。しかし最後の5分ぐらいで悪い予感がしてラストにIIの文字が出たところで「リジョー、おまえもかあ」となった。タミル語とマラヤーラム語が話される広大な岩砂漠。師匠と弟弟子と共に牛車で遍歴するワーリヴァン。行く先々で土地の力自慢を倒して看板を貰っていく。弟弟子は武芸家というよりは先触れの吟遊詩人のよう。途中のアンバトゥールのマライコッタイ(山城のことだが、実際には並置にある)南欧語を話す魔的な植民地支配者と勝負して、人民を解放する。しかしそれすらも彼の武勇譚の連なりの一つでしかない。赤子の時に賊に襲われ全滅した村で生き残り、師匠に拾われた孤児であるワーリヴァンだが、ティルチェントゥール村の大祭での悲劇により、本当の出生の秘密を知る。師匠と縁を切った彼の前に得体のしれない怪物が現れるところで幕。寓話的な物語を奇想を凝らした映像の連なりで語ることの巧みさはさすがのリジョーだが、適切な尺があるんじゃないか。

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