Saripodhaa Sanivaaram (Telugu/2024)を池袋ヒューマックスシネマで。
幾つかの章立てがなされてテロップが出るが、英語字幕は全部訳してない。舞台は海辺の街とハイダラーバード。基本的にはビジランテ・ムービー。そこにナーニらしい屈折とツイストとメタ視点を入れた。さらにどこぞのシュローカなども交え、流行の神話風ふりかけもトッピング。アンガーマネジメントの話というとクソガキのNaa Peru Surya, Naa Illu Indiaを思い出す。それと同じく、本作もまた怒りの制御の試みを描くが、暴力は全然否定していない。主人公の身体能力の高さの説明は全くないテルグ伝統ナラティブ。SJSの敵役も完全に向こう側に行ってしまってるキャラでそれは暴力的に矯めるしかないわ、と誘導する。母の戒め、ダリト集落の救世主、運命の巡り合わせの恋、マスク怪傑ものと色々盛り込んだので、やや冗長になった。土曜日のみ溜めた怒りを放出させていいというのは、スーパーヒーロー映画の超能力3分間の縛りみたいなものか。怒りの放出=暴力的私刑というのも考えものだが。結局ナーニは何をしたいのかが分からない。
Saripodhaa Sanivaaram (Telugu/2024)を池袋ヒューマックスシネマで。
@PeriploEiga 忘備録:そういやクリシュナとサティヤバーマが共同でナラカスラを倒すエピソードへの言及が何度も出てきたな。