The Family Star (Telugu/2024)を池袋ヒューマックスシネマで。
ヴィジャイDファンと思しき数人のインド人女性以外はインド人は見当たらず、全体で20人ちょっとの観客。現地評は芳しくない。インドで一般にミドルクラスと称されるロウワー・ミドル(家はあるが金に困っている)の男の苦労話と、下宿人のふりをして彼と家族を観察してミドルクラスに関しての文化人類学論文を書きあげた女性との関係を描く。経済的に逆毛の関係の男女の恋の成就までのハードルの数々が幾つも繰り出されるが、最大のものが「女の方が男を動物園の動物扱いした」というもの。それに怒った男の復習がいかにもイージーだけど、やはりチープな復讐は簡単にひっくり返される。その先の男の成功も含めて、雑ではあるけど、突然の無双も含めてテルグの味わいか。ただ、ラスボスにあたる悪徳政治家の出し方が下手で説得力がない。アル中の兄の更生話も中途半端。「お前は障碍者と結婚することになるだろう」という呪いを伏線として出すのも感心しない。NYで男娼になりかけるシーンも分かってない感横溢。ヴィジャイDはいつも通り色悪をやってた方がいいのではないか。