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Villu (Tamil/2009)をオンラインで。 

プラブデーヴァ監督作。ダンスが全部で7曲もあって(体感では10曲だが)クライマックス近くまでみっちり詰まっている00年代仕様。物語の舞台とロケ地がてんでバラバラなのも同上。不敵なコンタクト・キラーが実は愛国的な軍人の息子だったというよくあるパターンながらいちいちが過剰でサービス精神たっぷりな演出。この時期のヴィジャイはトレードマークの童顔にある種の精悍さが加わり、目がさめるような効果。上半身をはだけてギリギリの線を狙った下ネタもやっている。ヴァディヴェールの痛いコメディーは全開。あほくさいアニメと相まって唖然とさせる。ナヤンはまだ初期のぽってりした造作が残っている時代で、これまたサービス全開モード。ともかくカラフルな色彩の洪水。むしろヨーロッパ・ロケ部分で落ち着いてしまうくらい。しかし設定がヨーロッパの部分でも「チャイナ・ゲート」なるポイントで東アジア格闘家と闘ったりする。一番すごいのはラスト30分での赤土。軍人の父役の役作りは髭の形だけ。「アフリカの猿」や大柄女のギャグは今日的にちょっとまずいか。Daddy Mummyソングは名曲。

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