Bheeshma Parvam (Malayalam - 2020) をオンラインで。
題名以外の予備知識なく見て冒頭でやたらと人名が多く出てくるので難しいやつだなと覚悟、早めに切り替わる字幕にも弱ったが、中盤からの怒涛の展開にほぼノンストップで見ることに(だが復習の2度見はしたい)。コッチの有力なシリアン・クリスチャンの一族に翻案したゴッドファーザーとマハーバーラタのリミックス。どちらのストーリーにも緩く符号するキャラクターやエピソードが盛り込まれる。マハーバーラタなら敗者の側になるビーシュマを無双のヒーローとした。ストーリー自体は先の読める単調なものなのにこれらの飾りが効いて飽きさせないものになっている。ヴァ―キー一族は政界、聖職者界、その他の実業界に進出して、映画にまで手を染めているが、堅実なのは傍流の息子がやっているスーパー経営。それがVarkey'sっていうのはオーケーなのか。それにしても、名門クリスチャン家庭を舞台にしたマラヤーラム語映画に特有の暗くささくれ立ったあの感触は何なのだろうと思う。不気味な生ける屍のように登場するKPACラリタとネドゥムディ・ヴェーヌの最晩年の姿。