Jigarthanda Double X (Tamil/2023)をイオンシネマ市川妙典で。
10/24公開予定のDhruva NakshatramのFDFSがこけたため代替上映。前回追いきれなかった字幕が少しは判明した。客入りは前回よりも増えて、50人ぐらいになっていたようだった。前回も感じたのだけど、トライブを扱う映画が今年はどっと花開いたのではないか。それはRRRでもあったのだが、あれはスーパーヒーローの活劇で、丁寧な解題によってはじめてトライブに関して学習するというものだった。今年はYaathisaiあたりから始まって連発された印象。19世紀からあったというトライブの叛乱がやっと今になってサルベージされたのか。森に対する伝統的な権利を根こそぎにしようとする権力との戦いという意味ではKantaraとも通じる。森は平地以上に権力のむき出しの暴力が横行する領域だというのが体感できる。同時に、象たちの支配する領域の描写によって、神話の時代からのインド人と森の関係性にまで考えが及んだ。シェッターニは相変わらずわからない。明らかにヴィーラッパンの影があるが、この人物はトライブではないのか。