Mark Antony (Tamil/2023)を川口スキップシティで。
何という怪作か。マッドサイエンティストが作った電話型タイムマシンが、紆余曲折の末にギャングの遺児で今は地道にメカニックをやっている男の手中に転がり込み、過去にコールして過去の人間(自分自身含む)の行動を変えさせることによって過去を変え、非業の死を遂げた母を延命させたり、意図せず自身を有力ギャングの後継者にしてしまったりする。その操作に気付いたライバルギャングの息子が自分に有利なように改変したりして、ウィキペディアの編集合戦みたいになる。これをSJSとヴィシャールという爽やかさゼロのコンビの一人二役で、こてこて80’sのビジュアル&狂騒的なテンションで151分突っ走る。バーシャ、マッドマックスFD、バーフバリ、24、Vaali、SJSの過去作などへの言及多数。一番テイストが近いのはMaanaadu。どっちがより好きかはちょっと考えてしまう。スニールは最初は無駄遣いに見えたけど、後半の御館様ぶりは良かった。リトゥ・ヴァルマのヒロインにはいいところなし、スポット登場のシルク・スミタ―(AIかと思ったけど違った)が最高だ。