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Kushi (Telugu/2023)を川口スキップシティで。 

何か弱っちいポスターだし、期待せずに臨んだら瓢箪から駒。最初の「カシミールの現実」シーンではズッコケたし、オートバイでのチェイスに至るまでの展開には雑なご都合主義が満載だったけど、ヒロインが正体を現したところから俄然面白くなる。二人の間を阻むのは、インドとパキスタンの戦争や、ヒンドゥーとイスラムの対立、カーストの違いではなく、神憑りと無神論との戦いだったというの。そして前半の7割ぐらいをヒンディー/ウルドゥー語で通すという「言語的リアリティー」。現地観客から文句はなかったのか。後半に入り二人が対立する両家の親に逆らって登記所で結婚して生活を始めてからはAlai Payutheyの本歌取りになる。二人が行き違いから決裂した時に年長者の夫婦に結婚生活の模範を見るという部分もそっくり。そして前半の"Na Rojaa Nuvve"はマニ映画のタイトルを網羅したメドレーで作詞はシヴァ・ニルヴァーナ監督自身。主人公の移動には無理があるものの、カシミール、アレッピー、ハイダラーバードと景勝地を網羅。特にHYDメトロが舞台のシーンに笑った。

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