フォロー

King of Kotha (Malayalam/2023)を川口スキップシティで。 

入りはスカスカ。インド人も一握り。悪評判を聞いてたので心して臨むも、退屈。前半のサッカーシーンは必要だったか。監督はジョーシの息子、デビューではないにしても新人。KGFとPushpaにインスパイアされた、1980-90年代の架空の町を舞台にしたギャングもの。自分が歳取ったせいか、ひどく幼いお遊戯風のものに映った。ナイラの代わりにナヤンターラが、プラサンナーの代わりにファハドが、ドゥルカルの代わりに80年代マンムーティがやってたらどうだったかと思った。センティメントをくすぐったり驚きをもたらすはずの仕掛けがすべて予測可能(スーツケースの中身とか、スクーターのエンジンとか)。音楽もずっとクライマックス風にうるさくて参った。「友情と裏切り」がテーマの割には、友情を育む描写が薄かった。主人公の「マドラーシ―」の異名が生きてない。ラクナウの印象的なショットも無駄。セットは良かった。シャビール・カッララッカル(Sarpatta Parambaraiでダンシング・ローズをやってた)は手堅かった。字幕が読みやすかった。

King of Kotha (Malayalam/2023)を川口スキップシティで。 

珍しく書き足りないので追記。主人公が北インドに去った後、裏切った友人がドンとなって好き放題をおこなっているところに、満を持して主人公が帰還するくだり。ヒロインが子供たちに神様コミックを読み聞かせていて、おそらくラーマーヤナだと思うが、正義の王の帰還を告げるシーンがある。これがまた堪らなくあざとくて、マラヤーラム語映画らしくない度が最高潮だった。近年の汎インド映画の影響で神話と重ねるのがクールだと映像作家が思い込んだのか。しかし中二病的なものしか感じられなかった。

スレッドを表示
ログインして会話に参加
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。