ランガスタラム(Telugu/2018)を新宿ピカデリーで。
FDSSだけど入場者特典は終わってた。とあるレビューで主人公が補聴器を拒否するエピソードを脚本の瑕疵であるかのように書いていて、そりゃ違う、主人公の至らなさを表すための周到な脚本なのだと憤ったり。それはともかく、一般の人々の感想を読み、「不完全な主人公」というものへの付き合い方がどうも変わってきている感じを改めて持った。上記とは別の突込みは、①村長が逃亡した理由、②助手はあの夜何してたのか、③なぜあんな寂しい場所で車から降りてしまったのか、④最初の襲撃の黒幕は誰か、⑤最初の事故は本当に事故だったのかという5点。そしてああいう終わり方をするなら、だれでもあの後どうなったのかを考えると思う。①死刑になる、②長期の服役となる、③ナクサライトに合流するあたりか。たぶん復讐を成し遂げた時点で彼はもう死んでしまったのだと思う。ただ、実質的な新婚初夜に惨劇が起き、夫が妄執の人になってしまったヒロインは可哀そうな役回り。僻地に暮らし歴史の渦に埋もれて消えた無名の運のない人々、彼らにもあった歓喜の瞬間を荘厳する歌というのがまたしても確認できた。