Balagam (Telugu/2023)をオンラインで。
テルグ人の知人激賞のテランガーナ映画。Rajanna Sircilla県、コーナラーウペータというところが舞台。爺さんが死んで集まった親戚のてんやわんやを描く。このフォーマットはManjadikuruやThithiのパターン。他にもあったはず。それらに比べて本作が優れているかというとちょっと微妙。最終シーンが情緒的すぎやしないかという感想。監督自身が演じた仕立て屋のキャラ、最後に投げかけた言葉のせいで爺さんが死んだのではないかと怯えるプロット、これも何かで見たが何だったっけ。それに、主人公の「あれこれ事業を起こしてみたけど総外れ」みたいな境遇も。弔いの式次第を詳細に見せてくれるところがいい。葬式関連で読んでこられる3種の芸能、太鼓叩きによる葬列の先導、通夜のような場でのハリカタの弔歌、供養の食事をカラスに食わせる儀式に呼ばれた民謡歌手の歌唱、いずれも素晴らしかった。迷信や利己心、くだらない敵愾心や村八分という旧弊な制度の残存などなどが提示されながらも人生は続いていくという醒めた視線、家族のメンバーの情動の波うちが同時に示される。