Brindavanam (Telugu/2010)を川口スキップシティで。
十数年ぶりの鑑賞。大流血映画の嵐の中で心休まる経験。全体のフォーマットは、三角関係恋愛++ファクション映画まれびとが大邸宅を訪れての人間関係修復というところ。しかし最初の2つにしてもあまりマジになることなく、ファミリー映画としての表現に徹した。アクションも相手を殺さないタイプのもので、その分やや短調だったかも。主人公の父親が、完全にファン代表の役割を担っていた。コメディアンはブラフミーとヴェーヌ・マーダヴで、00年代から比べると絞ってきた感じ。ロケ地はポッラーッチ、アディラッピッリ滝、ウドゥマライッペーッタイの風車、それからイドゥッキあたりの湖沼(またはパランビクラム)で田園風景を撮っている。シュリーハリはラーヤラシーマ・ファクショニストなのになぜかヒンディー語交じりで喋る。田園が舞台だが、土の香りは全くしない。主人公は二人のヒロインに好かれてしまい慌てる(ご愛敬でしかないが)こと以外は全能全知。まるでプニート映画だが、プニート映画と一線を画すものは何だろうと考えると、やはりジュニアの器量しか思いつかないのだ。