Boudi Canteen (Bengali/2022)をオンラインで。
ベンガル語の課題の一環として。衝撃的だったのは、課題を課す際に言われた「ベンガルでは夫は公務員、妻が教師というのが理想の家族とされている、妻が専業主婦というのは後進的と見なされている」という説明。『グレート・インディアン・キッチン』と真逆。ストーリーとしてはほとんどが対話の中で進行するテレビドラマみたいな小編。バラモン家庭の中で姑が一番の権力者。この人物がNGO活動に熱心で炊事は女中にやらせて「意義ある活動」に邁進している。教師として勤めているヒロインにさらにNGO参加をさせるなど、無茶ぶりが激しいが、それは社会的な虚栄心から来ているらしいことが分かる。ヒロインは料理が大好きで、外で働きながらも自分と夫の弁当を作る。ある意味スーパーウーマンなのだが、あり得るのか。対話劇なので、対立も対話で終わり、カタルシスはない。ヒロインを演じたスバシュリー・ガングリーが、ベンガル語映画でしかありえない、豊満かつ気品を湛えた見た目。映画の中に登場する料理はたぶん菜食+魚だと思うのだが、バブル役のソハム・チャクラボルティが良かった。