Virupaksha (Telugu/2023)を川口スキップシティで。
本格的ホラーの触れ込み。スクマールのストーリーと聞いてよほど凄いものかと思っていたけど、オーソドックスなホラーの定石を重ねたものだった。昔の村社会、教育の不徹底による迷信などはランガスタラムと共通するところ。ギャッとなったのは鉄道のところだけだけど、まああれも鉄道が出てくる時点でフラグが立ってた。しかしあれは最後の種明かしによれば、超能力を得るため焼身自殺した男が見せた幻影だった可能性が高い。女神の前で男が死に、呪いか降りかかったと判断した村の僧侶がロックダウンを敷く。これはコロナ禍と重ねているのかとも思ったけど特にその後発展せず。怪異の深層にはまた尤もらしいヴェーダの科学が登場する。不慮の死を遂げた人間はしばらくその生き物としてのパワーを放射するが、その目を見てしまった他者に瘴気が移ってその人間も自死するというよく分からない現象。僧侶が典拠とする寺院に伝わる奥義書が忌まわしい呪いの書と差し替えられていたというからくり。愛の力で怨念を止めることができなかった主人公が、自身が傷つきながらも憑依された女にとどめを刺す。