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Yaathisai (Tamil/2023)をイオンシネマ市川妙典で。 

久しぶりに無印で凄いもの見た。PS2に向けて沸き立ってる今、これを公開する蛮勇印力。巨視的な観点からは部族民の映画におけるリアルな表現の潮流のひとつにあたるか。舞台が7世紀であるにも関わらずバクティのバの字もない。そして坊主は明らかな異人種として描かれる。CGはショボいがそれを補って余りある西ガーツ(それともコッリマライ?)の景観。部族民によるコットラヴァイ信仰とその生贄の儀式。あるいは出陣前のセルフ生贄。また戦死した者たちの埋葬に当たって胸に傷をつける風習。また、王家の子女の病を癒すための捧げものとして幾ばくかの金銭と引き換えに寺院に奉納される女児。デーヴァダーシーとなった女性の踊りと衣装は明らかに現代の「古典舞踊」とは異なる。その胸を覆う真珠は当然ながらコルカイのものだろう。それにヤールも出てきた。ストーリーは全くもって単純で、部族民がパーンディヤの山城の一つを占拠して王権を倒そうとするが、パーンディヤ王と部族民の戦士との一騎打ちで雌雄を決めることになり、パーンディヤ王に倒されてしまうという有害な男性性そのもの。

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