Rangasthalam(Telugu/2018)を川口スキップシティで。
5年前に自主上映が流れてから、配信では見ていたが、やはり感慨がある。字幕は読みづらくて最低。劇場だと、チッティバーブがかろうじて聞く音と補聴器で聞こえる音との違いがハッキリ分かる。それにしても、悪者を成敗してやりっぱなしのラストというのは近年の作品としては珍しいかも。プレジデントが最後に逃げ出すわけを見た後に尋ねられて思うところを述べたが本当にそれでよかったのか。「もの考える監督」スクマールらしいテーマと大胆なキャスティングだけど、プージャの出てくるアイテムソングだけは宙ぶらりん。プロデューサーからの要請だったのかもしれないが、よりによってヒロインを家に連れてきた直後に酒場の女と浮かれて踊るという筋書きにすることはなかったと思う。最後の方で倒れたダクシナムールティの背中が映り、聖紐がはっきりわかるという演出が心にくい。前半の、アーンドラ地方テルグ人の魂の源郷とでも形容したい田舎の描写は見事で、ずっとこの調子で3時間ぐらい見ていたい気にさせる。実際にはああいうところはゴミだらけだったりするのを知っているせいもあり。