Vendhu Thanindhathu Kaadu Part 1: The Kindling (Tamil/2022)をヒューマントラストシネマ渋谷で。
渋谷インド映画祭の英語字幕枠。二度目の鑑賞。仮の邦題は「焼け焦げた森/第1章:発火)。席数60でまるで試写室だったけど、映画が始まればそういうことは忘れる。観客はいつも川口あたりに来ているメンツ+数人という感じで65%ぐらいの埋まり方。再見で幾つか分かったことはある。終盤でサラヴァナンの裏切りが分かった時、自分の手でお前を殺しはしないと言いながらもムトゥはその場の他の男たちに目配せをしていた。それから序盤で出てくるセルマドゥライとムトゥの母の間には昔何かがあったのかという疑問。彼をおじだと言うムトゥに対して、「母方か、父方か?」とアンナッチに問われるのだが、答える前に場面が終わってしまう意味深さ。ラウタルは死んだのか、シュリーダルはあの後どうやって恋人と共に逃げおおせたのか。続編で分かるのだろうか。Marakkuma Nenjamは久しぶりにラフマーンの底力を感じさせられたソング、あの明るい歌を運命の激流に流されていく主人公に重ねる妙。