Once Upon a Time, Cinema(Iran/1992)をアテネ・フランセで。
「イラン映画を福岡の宝物に(AIFM)」プロジェクト東京上映会の一環として。不覚にも睡魔に負け、クライマックスを見逃す。しかし起きてた部分はエラい面白さだった。活動写真屋がシャーに召されて宮殿に行く。そこで上映するのがイラン映画史の歴代の有名作品で、ときどきその映画の作中人物がスクリーン外に出てきたり、スクリーン外の人物が映画の中に入り込んだりするドタバタコメディー。イランの最初のトーキー映画はDokhtar-e Lorというので、これはボンベイのインペリアル・フィルム・カンパニー製作、監督はアルデシル・イーラーニーだというの、実質的にインド映画じゃないかと思った。「テヘランに来るがいい/テヘランは綺麗だけど、人の心が腐ってる」というような決め台詞が何度か繰り返される。ヒロインのゴルナルに惚れたシャーが彼女をハーレムに向かえるというので、寵姫の一人が大騒ぎする。その寵姫は例のQajar王女と同じ不思議ワンピースを着ていた。シャーが子らにも映画を見せよと言うと80人超の子供たちが出てくるシーンも。