Godse (Telugu/2022)をNTFLXで。
警察特殊部隊の女性捜査官がヒーロー仕草で登場して期待を持たせる。冒頭の立籠り事件での彼女の説得工作は乱暴な後方支援のせいで失敗し、人質の妊婦は殺される。一旦は辞職した彼女は財界人などを誘拐した犯人から交渉相手として指名される。ゴードセーと名乗る男はビデオ通話で次々と閣僚や実業家を呼び出させ、その過程でランダムに一部の人質を殺す。ここまでは大変よかった。しかしその後の長大な回想シーンは大ブレーキ。最終的には犯人もろとものNGK的結末。無職の大卒問題と政府・警察の腐敗、処方箋は愛国と暴力革命と復讐との大雑把なミックス。お約束のカメラを正面から見据えた長々しい演説。退職した元裁判長というのをわざわざ呼び出して「手段は他にあったろうが、君のやったことは社会のためになった」と言わせて敬礼までさせる。ファクション映画ならいいのだが、国のシステムを問題視しているテーマだてでこのあたりは問題含み。アジトでゴードセーのため働く男たちは何者かとか、英国帰りの富豪がビジネススーツに白ソックス(ボトムズが寸足らず)とは何だとか、解明されない謎は幾つかある。