Axone (Hindi/2019)をTUFSシネマで。
邦題は「アクニ デリーの香るアパート」。レクチャー付き。デリーに住む北東部出身の男女の一日を描く。ほとんどのやり取りがヒンディー語か英語であるのは、彼らの間で意思の疎通可能な現地語がないため。そのうちの1人の女性が急遽結婚することになった(健康状態が思わしくない祖母のたっての願いで)が、その日はIAS試験の面接日でもあった。不安から電話で哀訴する彼女を励ましながら友人たちが婚礼のご馳走を作るために奮闘するが、アクニという発酵大豆の味噌が強烈な臭いを発するため、料理をすることができない。そのドタバタの中で、カジュアル・レイシズム、くっついたり離れたりの恋愛、親友と思ってた相手の真の顔の暴露などなどが起きる。深刻なテーマも扱いながらもChennai 600028を思わせるご当地物の軽みとローカル色がいい。女性が前面に出ているというのも。名誉シク教徒北東人とか、デリー生まれ「インド人」だけど北東人フェチの男とか、グロサリーショップ前のパイプの男がアーディル・フサインだとは。チャンビのベンダンへの諫言の不適切さは尤もで、これはかなり痛い。