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Ponniyin Selvan 1 (Tamil/2022)をユナイテッド・シネマ、アクアシティお台場で。 

612席の巨大スクリーンが満席で95%がインド人。マニ・ラトナムに対してはクールに構えるようになってからずいぶん経つが、どういう訳か本作には見る前から大興奮。空前のスターキャストのせいもある。蓋を開ければ、ストーリーは水のように薄いのに新鮮な感動があった。SLB何するもんじゃい、SSR君露払いご苦労じゃ、ってな風格と軽みが共存。神懸かったところのないドラヴィダ民族主義的歴史ロマン。タイトルロールはジェヤム・ラヴィだが実質の主役はカールティ。「カールティ君の大冒険」的な諸国遊行譚にも読める。アイシュとトリシャはもっとビシバシと戦ってほしかった。タミルの戦士はもっと花で美々しく飾り立てて欲しかった。何でこんなに後味がいいかというとあれだ、ムキムキ誇示マンが出てないからだ。エンドロールも興味深く、ナスリーン・ムンニ・カビールが字幕翻訳の筆頭だとか、ビジョーイ・ナンビヤールがセカンドユニットの監督をしてるとか、いちいち驚き。予習は不真面目にしかしていかったので最終シーンで驚くことができた。

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