Rajanna (Telugu/2011)をオンラインで。
今から11年前の作品だが、思っていた以上に古色蒼然としたものを感じた。表向きの看板は独立闘争愛国映画だが、テランガーナ映画であり、ナクサル映画的でもある。史実よりもファンタジーが勝った造りで、ご都合主義がストーリーを動かす。ナーガールジュナは後半から登場。その登場シーンの3分の1は独立運動末期の英国との戦い@MH①。残りが独立直後、HYD藩王国末期のラザーカール+ヒンドゥーの大地主との戦い②。約10年後の娘の戦いは、生き残った大地主との戦い➂。②のラザーカールが一番無茶苦茶に描かれているが、レビューを読むとまだ生ぬるいという評価もあった。シュウェータの悪役は衝撃的で、てっきりOzhimuriでの演技が評価されてのものかと思ったが、こっちのほうが前年だった。それにしても一番しぶとい敵に女性を配置したいとは何だったのか知りたい。それにしてもニザームの治世を憎むと必然的にムスリムを憎む描写になるのはテルグの約束事だが、描写が雑で、本当に関心がないことがよく分かる。ナーガールジュナの演技は最初ふにゃふにゃで憂慮したが、最後は入魂で安心。