Ghillli (Tamil/2004)をオンラインで。
必要に迫られて観た。ストーリーは知ってるのでサクサク観られるかと思ったけど166分は長かった。しかしオリジナルのOkkaduは171分ある。そんなに長かったっけ。本作がイコニックなブロックバスターだったのはなんとなくわかる。まず音楽のキャッチ―さが高ポイント。コメディーも現地観客には堪らないものだったと想像できる。ヴィジャイは今よりもずっと色黒でビックリ。裸の上半身を晒すシーンもあり、昔の方がフレキシブルだったのかと。テラスが連なる屋上や隠れ家の灯台のシーンは、オリジナルの劣化コピー感が強い。オリジナルとの違いで印象的だったのは、泥をすぐ洗う悪役、悪役の母親の影が薄いこと、ヒロインからの愛の告白がないこと。ヴィジャイの個性に合わせて、よりコメディータッチを加えたのは理解はできるが、それで面白くなったかどうかは疑問。村での逃走劇もオリジナルではビジュアル・ワンダーだったが、こちらではメリハリがなかった。灯台からの飛び降りも沢山あるアクションのひとつという感じでポエティックな美しさはなかった。アクションの振り付けも不自然さが目立った。