『白頭山大噴火』(백두산、2019)
韓国文化院提供の映画特集で。題名以外何も予備知識なく見た。白頭山の位置ぐらいは知ってたけど、活火山とは知らなかった。これが噴火するだけで充分ディザスターだけど、主人公の軍人が北朝鮮に潜入し、米軍に管理権が引き渡される寸前の核を盗み出して白頭山の地下に設置して爆発させ、マグマだまりの威力を削ぐという荒唐無稽な作戦。一回目の噴火によって北朝鮮は無法地帯と化している。瀕死の北朝鮮の軍の残党、中国の特務機関(と思われるもの)、在韓米軍までもが絡まり合っての死闘。これを129分にまとめ上げる手腕は凄い。インド映画なら4時間ものになってた。公式サイトにある「北朝鮮・人民武力部の工作員リ・ジュンピョン」というのがよく分からなくて、二重スパイで実際は韓国側(でも怪しい)という設定なんだっけ。白頭山の噴火という自然災害が北朝鮮の体制を打ち下き、結果的に南北統一につながるというのは楽観的だが、CGで作られた荒廃した地方都市の様子が何とも言えなかった。ユーモアの部分では、マ・ドンソクが英語しか分からないふりをしていると隣の米人が韓国語で助け舟を出すというところが笑えた。