Gangubai Kathiawadi (Hindi/2022)をNTFLXで。
騙されてボンベイの娼館に売られた田舎娘がやがて赤線地帯全体を取り仕切る大女衒となり、4000人の女たちのために社会と渡り合うという物語。おなじような境遇の女たちの中でリーダーとして頭角を現し、大小の様々な敵と戦うが、最終的には全員が彼女を称えるようになる(それはPMと対面したからなのか?、そして面談の結果何が変わったのかを見せてほしかった)。アーリヤ―が童顔のままで鉄火を演じるのを楽しむ映画。ヴィジャイ・ラーズはもっと見せ場があってもよかった。フマー・クレーシーはどこに出てきたかと思ったら、ムジュラ―の場面の色っぽい小母さんだった。娼婦としての哀しみよりもリーダーとしての手腕がメインのテーマなので、彼女がいかに豪胆で交渉に長けているのかを見せることになり、よくあるヒーロー映画でのアクションや恋愛は退けられた。演説や権力者との交渉など、各場面の配置はいいが、もっと魂から絞り出すような表現が欲しかった。つかの間の恋も、御大尽として男遊びを楽しむ余裕ぶり、しかし相手に身を固めさせるシーンでの咬み殺した悲哀の表現。