Liar's Dice (Hindi/2013)をNTFLXで。
低劣な日本語字幕付きで。たったの103分なのにグダグダになりながら見た。最終的には国内労働移民への非人間的な扱いがテーマだと分かるが、そこまでの間で主にナワーズッディーンにまつわるエピソードがよく分からず謎めいていて、娯楽映画ではないので最後まで謎のままで残り、不完全燃焼感がある。本名が分からず、銃を携帯しており、登場シーンでは大怪我をしていた。インド・チベット国境警察の身分証を持つが、バスが検問で止められるとなぜか緊張している。部分的には「バジュランギおじさん」を思わせるところもあるのだが、もちろんその道行きは苦さに満ちている。開始後20分ぐらいから本格的なロードムービーになるのだが、そこで行きかう人々は皆狭量で他者を思いやる余裕はない。ヒロインである母親からすれば、敵意に満ちた世界で、その中で欲得ずくではあるが金さえ払えば助けになりそうなナワーズが唯一の頼みの綱であるという状況。よく考えればこの非人道的な扱いは、2020年のパンデミック下のロックダウンで労働者放っぽり出しでさらに劇的なstatisticになった訳だが。