Bell Bottom (Kannada/2019)をDVDで。
改良版日本語字幕で久しぶりに見た。わずか3年前のものなのに、遠い日のような記憶が蘇って不思議な気分。ノスタルジーに塗りこめられた作品なのに、画面自体はキラキラしてる。恥ずかしい感じをお洒落で包んで仕上げる画面作りには高度な知性が感じられる。そしてBGMを含めた音楽の質が高い。至ってお気楽なコメディースリラーなのに、台詞に織り込まれた歴史や文化の厚みが凄くて圧倒される。特にリンガーヤタ派の未知の世界はもっと知りたくなる。引用される文豪の言葉、ハリカタの芝居、冗句に現れる儀軌の面白さ等々。以前はヨーガラージ・バットのキャラに感銘を受けていたけど、ピント役の俳優もやっぱりいい。