K. G. F: Chapter 2 (Hindi/2022)をキネカ大森で。
本国と同日のFDFS。インド人(ネパール人も?)が荒れてて不快だったけど、一方でお行儀のよい日式マサラ上映よりもナンボいいかと気を取り直す。168分間、ヤシュは例の調子で格好をつけまくって、あまり好きじゃないけどここまでくるとお見事と感じた。ストリートで身に着けたという設定だろう英語もナイス。ヤシュのマチズモ金字塔おったてと同時に、PN監督が好きな映像的な実験が200%詰め込まれていた。内容があるかと言われればまあ無いが。終盤でのラスボスの開示はビックリでお見事。そこに行く前には1984年のインディラ暗殺事件が頭をよぎったが、それに落とし込まずに上手く処理した。ソングもどれもがスタイリッシュに演出されてカンナダ映画離れしてる。一番良かったのはGagana Neeで、おかんセンチメントを抑制しながらも放出。ラブソングMehaboobaも、強面がとつぜんデレデレみたいなことをせずにどこまでも抑制抑制。もう全編にわたって「カンナダ映画がドン臭いみたいなことを絶対に言わせんぞ」という強迫観念のようなものが感じられた。