Manmarziyaan (Hindi/2018)をオンラインで。
AKが正統派ロマンスを撮ったというので。フリル部分は斬新ながら、ストーリーの骨格はRNBJやミモラと同種のお約束系。新しいのは、シュールな双子の存在とか、ヒロインがビッチでやたらと強いところなど。それからお洒落パンジャーブというのが、近年の傾向とはいえやはり目覚ましいものがあった。AKは土地のオーラをしっかり撮る傾向があるけど、ここでのパンジャーブはどうなんだろう。そもそもボリ映画の観客は非ヒンディー語圏を舞台にしたボリ映画をどう見るのか。ヴィッキーはかなり酷い奴なんだけど、こいつを責めてもしょうがないと5分ぐらいで分かるという点で名演。アビは長身だが鍛えられていない肉体で、実にその辺りにいそうな中流の好青年のリアリティーを持ちながらも、ところどころ親父様そのものという瞬間もありナイス。タープシーは全ての騒動の元で、日本の観客ならそのキャラを憎む人もいるだろうというほどのものだけど、インド世界に親しむと、自分優先で他人に迷惑をかけるのは割とありだと分かってくる。終わりの方で3人が雁首揃えて話し合うシーンは不発感があった。