Naai Sekar (Tamil/2022)をイオンシネマ市川妙典で。
アジットのValimaiが公開延期になったことを受けての急遽差し替え作品。明らかなB級作品で、しかも子供向けということが予想されたが、夜8時からの上映にはインド人の姿はなく、自分を含め観客は5人。東京の感染症状況がここまで酷くなければもう少し集客が見込めただろうか。寂しいポンガル。寂しい初2022作品。コンテンツはそつなくまとめられていて、B級作でも技術的にここまで持っていけるのだというタミル語映画界の底力が垣間見られた。特にアニルド作曲のEdakku Modakkuソングの仕上がり度は大したものだった。ヒロインもそこそこ可愛かった。ただな、製作に携わってる人間全員が、「身の程を知ってる」なかで作られた作品という感じはあった。ハチャメチャじゃないんだな。それと、顔はよく知ってるけど名前は分からないというレベルの脇役俳優が、普段より目立つような撮られ方をしていたのが逆に哀愁だった。笑いどころの中ではシャバリマラ巡礼の警官のネタが妙に面白かった。犬の誘拐犯たちが何のために犬を集めていたのか、さっぱり分からずに終わった。