Solo (Malayalam/2017)をDVDで。
ビジョーイ・ナンビヤールのものなのになぜか寝かせていたものをやっと観た。しかし期待には届かず。4部構成のオムニバス映画でそれぞれの頭にシヴァ神のイラストと共に水、風、炎、大地にまつわる韻文が朗読される。つまりもうナンビヤールの中二病大爆発な訳だが、内容が追い付いていない。ドゥルカルはそれぞれで怒れる青年をやるのだが、キャラ立ちがイマイチで、外見をちょこちょこ変えても一本調子に感じられ、ファン以外は喜ばないと思う。第一部では粗暴な愛が娘への愛に変わる過程、第二部では愛する者を奪った相手への復讐、第三部では血腥い銃撃戦での復讐劇の中で父母の愛の葛藤を初めて知った息子の絶望、第四部では愛する者と引き裂かれた青年が、その裏にあった父親の過去の過ちを知るというもの。タイトルの意味は最後まで不明(愛する者と添い遂げられないということを表すのか?)、各セグメントの冒頭の詩とコンテンツとの関連性は希薄。ドラマ性はドゥルカルではなく、むしろ周りの人物の方にある。Roshomonは珍しく踊るタイプの曲だが、ディスコ調で踊れない俳優を踊らせる苦肉の策か。