Achhut Kannya (Hindi/1936)をYTで。
インド映画百科事典ではランタイム142分となっていて、YTの動画は145分。つまりカットされていないはずなのだけど、終盤の展開がよく分からなかった。目をあけたまま寝てたのだろうか。昔の映画は台詞がシンプルで、従って英語字幕も読みやすく、非常に快適な鑑賞。しかしラストがよく分からないのと、フレームとなっている現在のカップルの逸話が余りにも唐突で、何だこれはとなる。初期ボリウッドなので、ポスターから何から全てがヒーローではなくヒロイン中心に展開する。今日の言葉でいうところのダリトが主役だが、ヒロインには生活感というものが全くない。サリーの着付けをはじめとした風俗描写はマハーラーシュトラのものなのだろうか。ヒーロー、ヒロインの父同士の友情というのも御伽噺風。それから重婚のしきたりというのも取り入れられて、ストーリーが一つの問題に収斂していかない。ソングはどれも古典をベースにしているというのがよく分かる。薪を運ぶ(現世の重荷を意味するのか)女が歌う「船が沈む、船頭はどこに行った」など象徴的な表現も印象的。アショーク・クマールが美男。