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小公女 (소공녀/MICROHABITAT、2017)をJaiHoで。 

JaiHo無料期間最終日に駆け込みで。韓国インディーズというのは初めてかもしれない。豊かな社会の中での孤独な貧困の描写が、ヒリヒリとして身につまされる感覚でありながら、全体としてはファンタジーであるという不思議さ。韓国高度成長期の皆が貧しいという社会背景とは全く違う。ミニマリストというと、ついフリーライダーという言葉がセットになって思い起こされてしまうが、ヒロインは盗まず、騙さず、借金もせず、有能な家事代行として一人で自立して生きている。お気に入りタバコから賃貸住宅まで、手が届かない物は多いが、それによって社会への怨詛を募らせることもない。ここが一番真似できないファンタジーの部分。稼ぎはまず酒とタバコに使うという点で、ドヤ街のおっちゃんに近いと言えば近い。ただ、中年の入り口の単身女性がそれをやるということは、普通はありえないような鋼鉄のメンタルが要るはず。でなければどこか情緒が欠落しているか。学生時代の友人を次々に訪問するというプロットは「舞踏会の手帳」に近いか。旨そうにのむウィスキーと、旨そうに吸うタバコが羨まし。

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