それだけが、僕の世界(그것만이 내 세상、2018)をオンラインで。
韓国文化院の「韓国映画特別上映会」ドラマ特集の第三回。うっかりして第二回を逃してしまった。イ・ビョンホンと並んだパク・ジョンミンのデカ頭が凄い(もちろんサヴァン症候群の患者としての演技、吹き替えなしの演奏も凄いのだが)。母親以外の女性キャラクターの「すぐにお店にでられそう」な雰囲気の統一感。弟に惚れる家主の娘の蓮っ葉な外見や言動と、対照的な人を見る目の確かさとが印象的。貧困を背後に持っていそうなDV話と、目もくらむような財閥系の富の分かりやすい表示、難病、母子もの、芸道もの、異能の障害者、などなど色々取り込みながら、最後はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番で華麗にまとめた。父親の存在に代表される封じ込めた過去の貧困の記憶と、大富豪の富の現実離れした描写、穏やかで余裕のある街の様子とが、曰く言い難い余韻を残した。